芋煮会、、とは [山形・米沢の件]
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昨日山形の実家から、芋煮セットが届いた。
山形市以南の地域で食べられているのは、洗い里芋、牛肉、ネギ、こんにゃくを煮て醤油と砂糖、酒で味付けした、所謂、正統派の芋煮である。
どこでも手に入りそうな材料であるのだが、“洗い里芋”ってのがなかなか手に入らない。首都圏のスーパーでたまに見かけることもあるのだが、ほしい時に手に入るとは限らない。
また、グルメ?な我が家では、出来れば山形県産の材料で楽しみたい。
で、今回山形県産の里芋が出回り始めたということで、送ってもらったわけである。
山形県内でも、山形県産の里芋が手に入るのはこの時期だけである。
で箱を開けてみると、衝撃の光景が。(私は仕事中)
「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん・・・・十二万円!!??」
私が帰宅したころにはすでに調理済みだったので、ラベルだけであるが、中身は600g程度とのことであった。
「グラム二万円か~」(そんなわけない!)
もも+バラ肉 と書いてある。
「バラの切り落としだけがよかったな~}(そういうもんだいでもない!)
なぞ解きはディナーの後ということで、出来あがったのがこれ。
お~っ グラム二万円の高級肉がたっぷり。
味はというと、さすがにうまい。山形県産の里芋は柔らかさ、ネットリ感が絶妙で、薄皮ごと煮るので、香りも最高である。
当然牛肉も山形県産黒毛和牛なので、仮にグラム二百円だとしても香りも良く味も良い。
偶然ではあるのだが、今週の日曜日は「日本一の芋煮会フェスティバル」が開催される。
2014レポートより拝借
全国放送のニュースにもなるので、知っている方も多いと思うが、直径6mと直径3mの大鍋で芋煮を作って食べる山形市最大のイベントである。
ちょうど県内産の里芋の出荷と重なるため、このイベントを合図に県内各地で芋煮会が開催されるようになる。
我が家は一歩先んじたことにもなる。
ここから先は山形市民にはちょっと喧嘩を売るようで申し訳ないのだが、「山形市は芋煮発祥の地なのだろうか?」と個人的には以前から違和感を感じているのだ。
芋煮会の起源は諸説あるが、私が知っているのは北前舟説で、大まかにいうと北前舟と最上川舟運で商売をしていた商人が、運んできた棒鱈と、ちょうど時期を迎える里芋を鍋にして、使用人や人足に振る舞い労をねぎらった、または船頭や人足が食べてちょっとしたパーティーを楽しんだ、とするものである。京都には“芋棒”という里芋(海老芋)と棒鱈を炊いた料理がある。
この説には最上川が通っていない山形市は登場しない。ちなみにウィキペディアを見てみると、
-ここから引用-
・中山町では、江戸時代に最上川舟運の船頭が河原で棒鱈を煮て食べていたという話を「芋煮会」の起源とする。
・朝日町では、江戸時代の北前船と最上川の河川交通で商いをしていた商人が、京都の「芋棒」を川人足たちに鍋形式にして振舞った話を「芋煮会」の起源とする。
・江戸時代後期に山形藩主だった秋元志朝が、館林藩に転封されるときに芋を煮て振舞ったという記録を「芋煮会」の起源とする者もいる。
・明治時代に行われた馬見ヶ崎川改修工事において、工夫らは河原で大鍋を用いたちゃんこ鍋のようなものを昼飯として食べていた[3]。工期中のこの昼飯は秋に限ったことではなかったが、農業に従事する当時の工夫らが戦後になって秋の収穫後に当時を偲んで河原で大鍋を囲むようになり、その具材としてサトイモも用いられた。これ以降、当時の工夫ら以外にも河原での芋煮会が広まったとする者もいる。
-引用ここまで-
とある。
“・・・とする者もいる”と山形市起源説は後で取って付けたような、若しくは少数派説のようである。
山形以外の東北、北関東ではジャガイモをありがたがる風潮があるようなので、群馬県の館林藩に転封されるときに振舞った芋は、里芋ではないかもしれないし、秋はジャガイモの旬でもない。
さらには、無理やり馬見ヶ崎川起源にしているあたりには、文字数も多く山形市民の負け惜しみ感を感じるが、調べたのはさとう農園という里芋専門店と言っていいような業者(農園)で、日本各地の里芋を時期に合わせて取り寄せており、一年中里芋が手に入るのはさとう農園のおかげであるといってもよい。(上のモノクロ写真もお借りしました。)
んなことは置いといて、ここでもう一つの大芋煮会を紹介しておく。
最上川舟運の終点である長井市の芋煮会である。
その名も「長井市1000人いも煮会」。今年は9月22日(火)に行われる。
定番の醤油味の、極上いも煮(牛肉)
塩味の、旨Sioいも煮(馬肉)
味噌味の、みそ豚いも煮(豚肉)
の3種類が味わえるらしい。(歴史的、文化的にはこちらが本物か?)
鍋も今年から2mのステンレス製のものが登場するらしい。6mの巨大鍋+重機で作るより、このくらいの方がおいしいかも。
芋煮セットはこちらでどうぞ
レトルトもあります。(里芋が旬を迎えたら、セットもラインナップされるはず)
で、十二万円の謎解きであるが、送ってくれた実家の母は近所の肉屋で、贈答用として、材料をセットにしてもらったということであった。
贈答用であるので値札は付けられないが、生鮮食料品なので品名(部位)や賞味期限などを表記する必要がある。
値段のところは空欄にすればいいのだろうが、システムのせいか洒落か、111,111円+消費税ということにしているのだと推理した。(消費税を切り上げているのは御愛嬌?)
実際のところいくらだったかを聞いてみたのだが、「ほっだなごど おぼえでないっだな~」とのことだった。
ところで、山形県産の里芋とくれば山形県産の牛肉ということになるが、中でも米沢牛は最高である。
米沢では、秋になると小中学校や町内会のイベントでよく子供中心の芋煮会が開催されるが、私が子供のころは、芋煮に入れる肉と言えば米でも豪でもなく米沢牛であった(であろう)。香りの強さが芋煮にはぴったりである。
今年の夏、そんな米沢牛を食べる機会があった。しかもとびっきりのやつ。うちの子供も最近は「牛は米沢牛だね~」などと言うようになってしまった。まずい!
ちなみにこちらは米沢牛最優秀牛で グラム3,500円
んで、そんな米沢牛の話は機会があれば。
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昨日山形の実家から、芋煮セットが届いた。
山形市以南の地域で食べられているのは、洗い里芋、牛肉、ネギ、こんにゃくを煮て醤油と砂糖、酒で味付けした、所謂、正統派の芋煮である。
どこでも手に入りそうな材料であるのだが、“洗い里芋”ってのがなかなか手に入らない。首都圏のスーパーでたまに見かけることもあるのだが、ほしい時に手に入るとは限らない。
また、グルメ?な我が家では、出来れば山形県産の材料で楽しみたい。
で、今回山形県産の里芋が出回り始めたということで、送ってもらったわけである。
山形県内でも、山形県産の里芋が手に入るのはこの時期だけである。
で箱を開けてみると、衝撃の光景が。(私は仕事中)
「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん・・・・十二万円!!??」
私が帰宅したころにはすでに調理済みだったので、ラベルだけであるが、中身は600g程度とのことであった。
「グラム二万円か~」(そんなわけない!)
もも+バラ肉 と書いてある。
「バラの切り落としだけがよかったな~}(そういうもんだいでもない!)
なぞ解きはディナーの後ということで、出来あがったのがこれ。
お~っ グラム二万円の高級肉がたっぷり。
味はというと、さすがにうまい。山形県産の里芋は柔らかさ、ネットリ感が絶妙で、薄皮ごと煮るので、香りも最高である。
当然牛肉も山形県産黒毛和牛なので、仮にグラム二百円だとしても香りも良く味も良い。
偶然ではあるのだが、今週の日曜日は「日本一の芋煮会フェスティバル」が開催される。
2014レポートより拝借
全国放送のニュースにもなるので、知っている方も多いと思うが、直径6mと直径3mの大鍋で芋煮を作って食べる山形市最大のイベントである。
ちょうど県内産の里芋の出荷と重なるため、このイベントを合図に県内各地で芋煮会が開催されるようになる。
我が家は一歩先んじたことにもなる。
ここから先は山形市民にはちょっと喧嘩を売るようで申し訳ないのだが、「山形市は芋煮発祥の地なのだろうか?」と個人的には以前から違和感を感じているのだ。
芋煮会の起源は諸説あるが、私が知っているのは北前舟説で、大まかにいうと北前舟と最上川舟運で商売をしていた商人が、運んできた棒鱈と、ちょうど時期を迎える里芋を鍋にして、使用人や人足に振る舞い労をねぎらった、または船頭や人足が食べてちょっとしたパーティーを楽しんだ、とするものである。京都には“芋棒”という里芋(海老芋)と棒鱈を炊いた料理がある。
この説には最上川が通っていない山形市は登場しない。ちなみにウィキペディアを見てみると、
-ここから引用-
・中山町では、江戸時代に最上川舟運の船頭が河原で棒鱈を煮て食べていたという話を「芋煮会」の起源とする。
・朝日町では、江戸時代の北前船と最上川の河川交通で商いをしていた商人が、京都の「芋棒」を川人足たちに鍋形式にして振舞った話を「芋煮会」の起源とする。
・江戸時代後期に山形藩主だった秋元志朝が、館林藩に転封されるときに芋を煮て振舞ったという記録を「芋煮会」の起源とする者もいる。
・明治時代に行われた馬見ヶ崎川改修工事において、工夫らは河原で大鍋を用いたちゃんこ鍋のようなものを昼飯として食べていた[3]。工期中のこの昼飯は秋に限ったことではなかったが、農業に従事する当時の工夫らが戦後になって秋の収穫後に当時を偲んで河原で大鍋を囲むようになり、その具材としてサトイモも用いられた。これ以降、当時の工夫ら以外にも河原での芋煮会が広まったとする者もいる。
-引用ここまで-
とある。
“・・・とする者もいる”と山形市起源説は後で取って付けたような、若しくは少数派説のようである。
山形以外の東北、北関東ではジャガイモをありがたがる風潮があるようなので、群馬県の館林藩に転封されるときに振舞った芋は、里芋ではないかもしれないし、秋はジャガイモの旬でもない。
さらには、無理やり馬見ヶ崎川起源にしているあたりには、文字数も多く山形市民の負け惜しみ感を感じるが、調べたのはさとう農園という里芋専門店と言っていいような業者(農園)で、日本各地の里芋を時期に合わせて取り寄せており、一年中里芋が手に入るのはさとう農園のおかげであるといってもよい。(上のモノクロ写真もお借りしました。)
んなことは置いといて、ここでもう一つの大芋煮会を紹介しておく。
最上川舟運の終点である長井市の芋煮会である。
その名も「長井市1000人いも煮会」。今年は9月22日(火)に行われる。
定番の醤油味の、極上いも煮(牛肉)
塩味の、旨Sioいも煮(馬肉)
味噌味の、みそ豚いも煮(豚肉)
の3種類が味わえるらしい。(歴史的、文化的にはこちらが本物か?)
鍋も今年から2mのステンレス製のものが登場するらしい。6mの巨大鍋+重機で作るより、このくらいの方がおいしいかも。
芋煮セットはこちらでどうぞ
レトルトもあります。(里芋が旬を迎えたら、セットもラインナップされるはず)
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で、十二万円の謎解きであるが、送ってくれた実家の母は近所の肉屋で、贈答用として、材料をセットにしてもらったということであった。
贈答用であるので値札は付けられないが、生鮮食料品なので品名(部位)や賞味期限などを表記する必要がある。
値段のところは空欄にすればいいのだろうが、システムのせいか洒落か、111,111円+消費税ということにしているのだと推理した。(消費税を切り上げているのは御愛嬌?)
実際のところいくらだったかを聞いてみたのだが、「ほっだなごど おぼえでないっだな~」とのことだった。
ところで、山形県産の里芋とくれば山形県産の牛肉ということになるが、中でも米沢牛は最高である。
米沢では、秋になると小中学校や町内会のイベントでよく子供中心の芋煮会が開催されるが、私が子供のころは、芋煮に入れる肉と言えば米でも豪でもなく米沢牛であった(であろう)。香りの強さが芋煮にはぴったりである。
今年の夏、そんな米沢牛を食べる機会があった。しかもとびっきりのやつ。うちの子供も最近は「牛は米沢牛だね~」などと言うようになってしまった。まずい!
ちなみにこちらは米沢牛最優秀牛で グラム3,500円
んで、そんな米沢牛の話は機会があれば。
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