カテーテルアブレーション~その2 [病院]
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間が空いてしまったが、前回の続きである。
なんとか車いすで病室まで帰ってきて、点滴を繋いでもらってちょっと休んで、次は経食道心エコーである。ナースステーションとなりの処置室で行うのだが、やはり車いす。
点滴スタンドと車いすを引きながら、ナースステーションを通り抜け、なかなかの腕前である。看護師が。
がしかし、処置室に入っても目眩は収まらず、血圧や、血糖値を測ってみたが、問題なし、いやむしろ高いほうで問題あり。結局、またしばらく病室で待機することに。
看護師も「いろいろあったから疲れたんでしょうかね~」などと言ってくれるが、普段は1食2食抜いても大丈夫なので、肝心な時にちょっと情けない気分になる。
まさか毛を剃られたストレスか?このカテーテルアブレーションという手術、結構毛を剃る。カテーテルの挿入部位である大腿部の付け根は、術後に止血のため股関節全体をテープで固定する。そのためテープを貼る部分の毛はほとんど剃られる。また、心電計用の電極も胸やら背中やらに貼られる。つまり、ひざ上から胸までの体毛はほとんど剃られることになる。また、点滴の針が刺される左手もすっかりツルツルである。
まっ昼間の明るい中、ほとんど裸で丸出しで、結構な時間じっとしていることにストレスが無いとは言い難い。そういえば、前回は、あまりじっくりとは剃られず、テープをはがす際は、絶叫を押し殺していた覚えがある。今回担当の看護師の個人的な対応なのか、病院全体の対応なのかは分からない。
夕方も近づいたころになると、点滴が効いたか、大分回復したようなので、経食道心エコーに再チャレンジ。食道と心臓は近接していることから、食道内から超音波プローブで心臓を見てやろうという検査なのだが、いつの間にか無事に終了。
前回もそうなのだが、この検査、鎮静剤が効きすぎるのか、マウスピースを咥えたあたりから、全く記憶が無い。今回の再手術の説明でも、前回この検査したことすら良く覚えていなかった。
ネットではこの検査が一番苦しかった、との意見も多いのだが。まぁ私的には胃カメラもどちらかというと楽な検査なのだが。
ここまでくれば準備完了。後は明日を待つだけである。担当の先生がまめに顔を出してくれたりして、安心感が高い。倒れたことにでもなっているのかもしれない。この夜は珍しく全く目が覚めずによく眠れた。
で翌朝。今日は2番目の手術である。実はこのことが一番の不安材料である。一人の手術に4時間かそれ以上の時間を要する。そんな手術を1日に2セットも出来るのか?というのが本音である。
いくら優秀なスタッフとは言え、相当な集中力を数時間、2セットも維持できるのか?信頼はしているがミスも起きるだろう。リカバリー出来ないミスだったら。前回は1番目だったので、なんとなく安心だった。今回は病室で待っている間にもどんどん不安になっていくのが分かるようだ。
この日も食事は無く点滴のみで、14時ぐらいまで待つこととなった。ようやく呼ばれカテーテル室へ。ここの病院の場合、心臓血管のカテーテル手術は、手術室ではなく放射線部門の奥のカテーテル室で行う。なぜか病室でストレッチャーに移り、看護師にひかれてカテーテル室へ向かう。
ストレッチャーに横になった状態でカテーテル室に行き、カテーテル室内の一つの処置室まで狭い通路を通りたどり着くことになる。前回も感じたのだが、帰りはともかく行きは歩いて行った方が楽なのに。積んである箱などをかすりながら行くので、時々崩れそうになる。
この病院、通常の手術の場合はステンレス張りの通路を歩いて手術台に向かうのだが、それはそれで物悲しくもある。途中で病棟の看護師から手術室の看護師に引き渡されたりするので、ドナドナな気持ちになったりするものである。
カテーテル処置室の処置台(カテ台)にストレッチャーが横付けされ、自力でカテ台のほうに移るのだが、なかなか怖い。ストレッチャーが動いて間に落ちそうになる。数人でストレッチャーを押さえてくれているのでそんなことは無いのだが。
いよいよ開始である。あちらこちらに電極のパッチが貼られ、導尿の管が付けられ(これが痛い、というかツーンとする)、鼻から食道内に温度センサが入れられる。実はこの鼻から食堂へ細い内視鏡のようなものを入れられるのがとても不得意である。
なぜか気管の方に飲み込んでしまい、ゲホゲホになる。前回は大分ひどかったので今回も緊張していたのだが、鼻からのどに出たあたりで、とぐろを巻いたようになってしまい、ゲホッとなったりオエッとなったり、当然鼻もツーン。そうこうしているうちに、何とか無事に食道内に収まったようである。
最近、鼻から入れる胃カメラが流行っているようである。苦痛が無い、オエッとこない、検査中に話が出来るなどと良いことずくめとの触れ込みだが、画像の解像度がまだ荒い、検査中鼻から出し入れされる、などのデメリットを考えると、通常胃カメラをお勧めする。口からで特につらい思いをしたことは無い。私は得意である。
準備が整ったところで、右頸と右鼠径部がたっぷりと消毒され、布がかけられる。いよいよカテーテルが挿入される。何本か局所麻酔を打っているようだが、良く分からない。ただ、力いっぱい押さえつけられるような痛みがしばらく続く。
「では鎮静剤入れまーす」「眠くなりますよ~」 前回と同じく、痛いことは眠ってからしてくれればいいのに、と思いながら目を閉じているのだがあまり眠くない。前回は、いろいろなモニターが見える位置だったので、見ているうちに大分眠くなり、耐えきれずに眠ってしまったようであったが、今回は眠くならない。
どうも完全に眠ってしまうと呼吸が深くなり処置の妨げになるらしく、前回の反省からうっすら醒めている状態にコントロールされていたようである。
だったらモニターを見ていたいと思うのだが、今回は角度が悪く、モニター等があまり見えない。モニターが近くなっているような気がする。せっかく眠くないのにつまらない。
また長くなってしまったので続いてしまう。
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間が空いてしまったが、前回の続きである。
なんとか車いすで病室まで帰ってきて、点滴を繋いでもらってちょっと休んで、次は経食道心エコーである。ナースステーションとなりの処置室で行うのだが、やはり車いす。
点滴スタンドと車いすを引きながら、ナースステーションを通り抜け、なかなかの腕前である。看護師が。
がしかし、処置室に入っても目眩は収まらず、血圧や、血糖値を測ってみたが、問題なし、いやむしろ高いほうで問題あり。結局、またしばらく病室で待機することに。
看護師も「いろいろあったから疲れたんでしょうかね~」などと言ってくれるが、普段は1食2食抜いても大丈夫なので、肝心な時にちょっと情けない気分になる。
まさか毛を剃られたストレスか?このカテーテルアブレーションという手術、結構毛を剃る。カテーテルの挿入部位である大腿部の付け根は、術後に止血のため股関節全体をテープで固定する。そのためテープを貼る部分の毛はほとんど剃られる。また、心電計用の電極も胸やら背中やらに貼られる。つまり、ひざ上から胸までの体毛はほとんど剃られることになる。また、点滴の針が刺される左手もすっかりツルツルである。
まっ昼間の明るい中、ほとんど裸で丸出しで、結構な時間じっとしていることにストレスが無いとは言い難い。そういえば、前回は、あまりじっくりとは剃られず、テープをはがす際は、絶叫を押し殺していた覚えがある。今回担当の看護師の個人的な対応なのか、病院全体の対応なのかは分からない。
夕方も近づいたころになると、点滴が効いたか、大分回復したようなので、経食道心エコーに再チャレンジ。食道と心臓は近接していることから、食道内から超音波プローブで心臓を見てやろうという検査なのだが、いつの間にか無事に終了。
前回もそうなのだが、この検査、鎮静剤が効きすぎるのか、マウスピースを咥えたあたりから、全く記憶が無い。今回の再手術の説明でも、前回この検査したことすら良く覚えていなかった。
ネットではこの検査が一番苦しかった、との意見も多いのだが。まぁ私的には胃カメラもどちらかというと楽な検査なのだが。
ここまでくれば準備完了。後は明日を待つだけである。担当の先生がまめに顔を出してくれたりして、安心感が高い。倒れたことにでもなっているのかもしれない。この夜は珍しく全く目が覚めずによく眠れた。
で翌朝。今日は2番目の手術である。実はこのことが一番の不安材料である。一人の手術に4時間かそれ以上の時間を要する。そんな手術を1日に2セットも出来るのか?というのが本音である。
いくら優秀なスタッフとは言え、相当な集中力を数時間、2セットも維持できるのか?信頼はしているがミスも起きるだろう。リカバリー出来ないミスだったら。前回は1番目だったので、なんとなく安心だった。今回は病室で待っている間にもどんどん不安になっていくのが分かるようだ。
この日も食事は無く点滴のみで、14時ぐらいまで待つこととなった。ようやく呼ばれカテーテル室へ。ここの病院の場合、心臓血管のカテーテル手術は、手術室ではなく放射線部門の奥のカテーテル室で行う。なぜか病室でストレッチャーに移り、看護師にひかれてカテーテル室へ向かう。
ストレッチャーに横になった状態でカテーテル室に行き、カテーテル室内の一つの処置室まで狭い通路を通りたどり着くことになる。前回も感じたのだが、帰りはともかく行きは歩いて行った方が楽なのに。積んである箱などをかすりながら行くので、時々崩れそうになる。
この病院、通常の手術の場合はステンレス張りの通路を歩いて手術台に向かうのだが、それはそれで物悲しくもある。途中で病棟の看護師から手術室の看護師に引き渡されたりするので、ドナドナな気持ちになったりするものである。
カテーテル処置室の処置台(カテ台)にストレッチャーが横付けされ、自力でカテ台のほうに移るのだが、なかなか怖い。ストレッチャーが動いて間に落ちそうになる。数人でストレッチャーを押さえてくれているのでそんなことは無いのだが。
いよいよ開始である。あちらこちらに電極のパッチが貼られ、導尿の管が付けられ(これが痛い、というかツーンとする)、鼻から食道内に温度センサが入れられる。実はこの鼻から食堂へ細い内視鏡のようなものを入れられるのがとても不得意である。
なぜか気管の方に飲み込んでしまい、ゲホゲホになる。前回は大分ひどかったので今回も緊張していたのだが、鼻からのどに出たあたりで、とぐろを巻いたようになってしまい、ゲホッとなったりオエッとなったり、当然鼻もツーン。そうこうしているうちに、何とか無事に食道内に収まったようである。
最近、鼻から入れる胃カメラが流行っているようである。苦痛が無い、オエッとこない、検査中に話が出来るなどと良いことずくめとの触れ込みだが、画像の解像度がまだ荒い、検査中鼻から出し入れされる、などのデメリットを考えると、通常胃カメラをお勧めする。口からで特につらい思いをしたことは無い。私は得意である。
準備が整ったところで、右頸と右鼠径部がたっぷりと消毒され、布がかけられる。いよいよカテーテルが挿入される。何本か局所麻酔を打っているようだが、良く分からない。ただ、力いっぱい押さえつけられるような痛みがしばらく続く。
「では鎮静剤入れまーす」「眠くなりますよ~」 前回と同じく、痛いことは眠ってからしてくれればいいのに、と思いながら目を閉じているのだがあまり眠くない。前回は、いろいろなモニターが見える位置だったので、見ているうちに大分眠くなり、耐えきれずに眠ってしまったようであったが、今回は眠くならない。
どうも完全に眠ってしまうと呼吸が深くなり処置の妨げになるらしく、前回の反省からうっすら醒めている状態にコントロールされていたようである。
だったらモニターを見ていたいと思うのだが、今回は角度が悪く、モニター等があまり見えない。モニターが近くなっているような気がする。せっかく眠くないのにつまらない。
また長くなってしまったので続いてしまう。
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